☆シロフクロウさんが、最近購入した中から、ジャンルにとらわれず掲載します☆
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☆39=06年6月30日= Rhonda Vincent/ロンダ・ヴィンセントのベストもの
ALL AMERICAN BLUEGRASS GIRL を絶賛掲載後、このCDを取り上げざるを得なかった。


○それはなぜかというに、このアルバムこそ、ロンダ・ヴィンセントの過去の集大成であり、ハイトーン・ヴォイスによるソプラノ歌唱が楽しめる、文字通りのベスト歌唱集になっているからです。2006年5月23日発売のALL AMERICAN BLUEGRASS GIRL 最新アルバムによって、飛躍的な歌唱技巧の向上を見せつけたロンダでしたが、そこでは高音を張り上げて歌うことはせず、ゆとりをもった歌い回しがされています。そもそも、ブルーグラス音楽は始祖ビル・モンローの影響が大きく、男性テナー歌手によるハイトーン・ヴォイスが魅力とされ、それはハイロンサムと呼ばれていた。
ロンダヴィンセントも、以前は、この歌い方を世襲しており、女性版ハイロンサム歌唱をセールスポイントにしていました。そして、これはこれで、ロンダの魅力であったのです。しかし、私の予想では、これからのロンダの歌唱は、最新アルバムを引き継いだものとなっていくことでしょう。その意味で、以前の彼女のハイロンサムを味わうには、このアルバムが、最も相応しい一枚であるとして、ここに推薦しておきます。また、このアルバムに収められた曲が、最新アルバムでも歌われていますので、双方を聞き比べると、ロンダ・ヴィンセントの格段の進歩が理解できると思います。

☆38=06年4月28日=Sarah Harmer/サラ・ハマー
CD三枚をまとめて紹介。上段が表紙で下段裏ジャケット。左から06年04年00年もの。


○ Sarah Harmer/サラ・ハマーはシンガーソングライターで、フォークソングを歌います。近年の言い方では脱力系ということになります。フォークといえども、叫び系とかモノローグ系とか、ジャンル分けするなら、いくらでも言い方はありますけれど、サラ・ハマーを大きく括れば、ギター一丁で歌う典型的なフォーク歌手です。一度に3枚のCDを買ったのは、ストリーミングで聞いた時には、もっと良く聞こえたからです。購入後、大がかりなオーディオ装置で聞くと、歌手の声質が隅々まで解ってしまい、期待したほどではなかった。悪くはないのだけれどもね。そういう訳で、声の魅力はイマイチなのだが、フォーク歌手としての実力は十分です。購入後、車の中でも何度も聞いているし、自宅のオーディオでも聞いているけれど、なかなか掲載に踏み切れなかった。それは、聞いた後に「残らない歌」だったからに他ならない。歌詞が解るならば、思い入れも生まれたかもしれないが、声を楽器として聞いている私の場合は、そこは評価外だ。しかしまた、後に残らないというのは、ひとつの美点かもしれないと思い直して、新着CDコーナーに掲載することにしました。ふと、思ったけれど、歌を聞いた後に、心に残り過ぎるという場合は、負担になるものだろうか?重荷になる歌というのも・・ま、いい、こういう歌もまた、有って良いだろう。

☆37=06年1月29日=Eden Atwood/イーデン・アトウッド
推薦は2004年アルバムで、タイトルは「This is Always」参考として1994年アルバムも


○Eden Atwood。先日何枚か買い求めたジャズボーカルCDの中では、屈指の好アルバムなので、推薦することにします。例によって、私はこの歌手のことも良く知らない。私の側で妻がライナーノーツを読んでくれたので、それをここに書き留めておく。ありきたりの「歌手紹介」になってしまうが、読者によっては、こういう身上調査のような記事をありがたがる人も居ますから。私としては、ジャズというのは上質の鼻歌であるから、鼻歌をとやかく解説してもつまらないことだと思う。うだうだ言う暇があったら、さっさとコーヒーを入れて、CDをプレイして、歌を聞くのが私のスタイルだ。そもそも私は、アーティストの身上調査のようなことには、さほど興味がないのです。

以下は、英文ライナーノーツからです。 1969年メンフィス生まれ、父は有名な編曲者だったが、両親の離婚により、母親と共にモンタナに移り住んだ。母方の父は、ピューリッツァー賞を得た作家。夏は父親の住むメンフィスで、かの地の音楽に触れる機会を持った。17歳の時に、モンタナ大学のドラム部門に入り、ジャズを歌ったりもしていた。当時は、サラ・ヴォーンのような歌い方をしていたらしい。一時期、女優やジャズクラブ歌手として仕事をしていたが、ブレイクすることがなく、一度モンタナに帰った。転機は2度目の結婚と共に訪れた。自分の生活に自信が生まれたことが、歌に力を与えたようだ。なお、2004年アムバムで、イーデンの歌と共に特筆すべきは、バックを務めるトランペッターで、トム・ハーレルという人。とても味わい深い演奏を聴かせてくれる。

参考掲載のEden Atwood/1994年アルバム

○ライナーノーツ受け売りのようなことばかり書いていては、シロフクロウ流ウェブサイトの存在価値が無くなるので、私の意見も書いておく。 こちらの写真は、1994年のアルバムで、これと、2004年のアルバムを並べて、比較するという観点から、少し、述べてみようと思う。 1994年CDは随分前に買い求めていたものだが、さほど良いとは思わなかったので、棚にしまわれたままになっていた。 2004年のアルバムに比べると、どこか「物真似」の匂いがするのが、聞かなくなった理由だった。日本人の歌うジャズボーカルでは、この物真似性の欠点が、さらに大きく拡大されるが、イーデンは流石に英語圏の女性だし、メンフィス生まれで、かの地の音楽を吸って生きていただけに、そこまでは酷くない。ただ、彼女自身が2004年のアルバムで語っているように、10年前は自身の音楽性とは違った傾向の歌を唄っていたから、そこらへんが、このアルバムが、私の棚で死蔵される原因となったのだろう。比較すると、上記2004年CDでは、自身の心のおもむくままに、自分をさらけだすことが出来ている。年月と共に熟成したということなのだろう。ジャズボーカルというのは、他の音楽とは違った特質があり、一生懸命に歌うほど、つまらなくなるようだ。特に、人生経験や実力の裏付けが無いのに、背伸びして一生懸命に歌うのは、よろしくないということだろう。さらに言えば、つまり、上手に力が抜けて、自分自身がさらけ出せるくらいに「達観」すると、突然に良い鼻歌に進化して、歌が味わい深くなる傾向がある。かといって、鼻歌だからと馬鹿にしていては、良い歌は歌えない。鼻歌ヒトツにしても、なかなか奥が深いのがジャズボーカルである。


☆36=06年1月2日=Anne Sophie Mutter☆Mozart
アンネ・ゾフィー・ムターのモーツァルトヴァイオリンコンチェルト全集


○アンネ・ゾフィー・ムターのモーツァルト・ヴァイオリンコンチェルト全集。2005年7月ロンドン録音。シロフクロウはモーツァルティアンであると同時に、アンネ・ゾフィー・ムターのファンでもあるので、この全集に寄せる思いは、ただならぬものがありました。モーツァルトは、ピアノコンチェルトに比べると、ヴァイオリンコンチェルトが異様に少ないのだが、それでも珠玉の名曲として、後世の演奏家に奏でられ続けるであろうこの5曲を、心ゆくまで満喫していただきたい。
この世には、単に楽しみとしての音楽や、一時的に心地良くなる音楽も多いが、それらはお菓子のようなもので、本来の栄養素は欠けている。血となり肉となる音楽として、モーツァルトこそが、最も適していると思う。そしてまた、そのような、心の糧として音楽を聞くならば、モーツァルトを聴かなくてはなるまい。

○今回の録音は、ムターによる最初のモーツァルト録音から、27年もの歳月を経て、彼女が築いた音楽性を裏付けにしたモーツァルトです。一般には不思議なことに思えるだろうが、ムターが10代半ばの頃にカラヤン指揮で録音したものが、今度の録音よりも大家風の演奏をしていることに気付く。今回はムター自身が指揮をしているので、彼女の考えるモーツァルトの音楽性を、如実に表現した成果といえる。27年後録音のモーツァルトが、十代の少女時代の録音よりも、軽快に明るく聞こえるのは何故か?。それはとりもなおさず、ムターが相応の年季を経て後、モーツァルトの音楽に肉薄した結果として、生み出された音楽であるからだ。

○モーツァルトの偉大さは、安易な言葉で真理を現している事にある。真理は常にシンプルなものであるから、難解なものは一見高尚に思えても、より下等であると、私は思っている。故に私は、あまたのクラシック音楽家達から超越した音楽家として、モーツァルトをとらえている。かのアインシュタインが、モーツァルトをこよなく愛していたのは、モーツァルトの音楽と宇宙の真理が共鳴していたからだろうと、私は推察しているのだ。

これくらいの楽曲と演奏者ともなれば、ストリーミングのリンクはしません。相当にグレードの高いオーディオ装置によって、微細な音楽を再生しないと、このCDに録音された芸術性を奏でることは出来ないだろうから。


☆35=05年12月31日=Jackson Browne/ジャクソン・ブラウン

ジャクソン・ブラウンの最新ライブアルバムで、2005年10月11日発売。第一集というタイトルが付いているので、第二集も発売されるかもしれない。Jackson Browneは良くCDを買っていた歌手で、久しぶりに買いました。これが私にとって9枚目となります。このところ買っていないのは、ちょっと飽きてきたということでした。どのアルバムも同じ傾向なのは、有る意味で良いことなのだが、とりたててファンでもないので、8枚も続けて買うと、もう充分かな、という気持ちがあった。今回はライブアルバムだし、アコースティックギター一本で録音状態が良い、という記事を読んで、買ってみる気になった。聞いてみると、小さな会場でキッチリと録音されているので、ライブ録音にありがちな散漫な感じがしないのが良い。また、ギターがギブソンを使っているので、胴鳴りが少ない音であることも、引き締まった録音になっている要因かも知れない。同じ日に配達されたCDで、エレキギターによるジェット機爆音音響を聞かされて、辟易していただけに、このジャクソン・ブラウンのアルバムでは、ホッとして聞けました。日本盤も出ているらしいが、ジャスラック嫌いの私は、徹底的に外盤を買う主義で、下の文字リンクも海外通販にしておきます。
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