Tracy Grammer☆2007年発売のBook of Sparrowsです。
下記の紹介と推薦文で、あらかた語り尽くしているので、このアルバムで書き足すべきことは少ない。
心地良いアルト領域で、ひたすら自分の歌うべき歌を唄い紡いでいる姿に、共感を覚えます。

ただ、既発売のアルバムと、同じ曲が収録されていることは、残念なことであるが、彼女の意図を尊重しておく。
できれば、曲がアルバムごとにダブッているのは好ましくないので、以後、止めて欲しい。

Tracy GrammerのBook of SparrowsCDストリーミング行



Tracy Grammer/トレーシー・グラマーは素晴らしい歌手で、久方ぶりに大きな感銘を受けた歌手です。
当ウェブサイトにとって、150ページ目という節目のページなので、
こにトレーシー・グラマーを掲載できることは喜ばしいことです。
そしてまた、これほどの歌手が、アメリカで大スターになれないというのは、私には信じがたいことでした。
私はCD発売元が大手レーベルであることや、特定の評価を既に受けていることや、他人の評価など、一切考慮せずに、
自分が良いと信じた歌手を選別して掲載しているのだが、
トレーシー・グラマーを手放しで称賛することに、なんのためらいも無い。
かつて私は、Eva Cassidy/エヴァ・キャシディに贈る賛辞として、次の言葉を書き残している。

鳥として生まれたからにはさえずらずにはいられないように、唄うべくして生まれ出た歌手がEva Cassidyです。
この世に神が存在し、魂を揺さぶる歌手を地上に使わしたということがあるならば、エヴァはその一人です。


この賛辞はTracy Grammerにも贈られるべきだ。トレーシーもまた、天上からこの世に使わされた、歌声の使徒の一人であろう。
トレーシーの歌声は【頬を吹き抜けるそよ風】のごとき心地良さを持っており、
いつまでも心地良いそよ風に身をゆだねたいと願わずにはいられないほどだ。まことに素晴らしい声質を持った女性歌手なので、
読者諸氏には、是非ともトレーシーの歌声に、じっくりと耳を傾けて頂き、その魅力を聞き取っていただきたいと願っています。

私は感銘を受けた歌手には、特定の名を冠しているけれど、Mindy Smith/ミンディ・スミスを評して【芦笛の歌】と言った。
ここではトレーシーの歌声を【そよ風の歌】と名付けることにしよう。
なお、このアルバム中の白眉は2曲有り、6曲目のバラード【mother,I climbed】は、5分45秒にわたって、切々と歌い紡がれる名唱です。
次の7曲目は一転してアップテンポの【preston miller】ですが、軽快なカントリーソングを聴かせ、
これもまた名唱で、吹き抜けるそよ風のごとき歌声が心地良い。

そよ風の歌手トレーシー・グラマーは、かつてディブ・カーターとデュオを組んでいた時期があり、CDも発売されています。
コンビを組んでいたディブ・カーターはシンガーソングライターで、トレーシー・グラマーとコンビを組んだ経緯は定かではない。
二人で活動していた頃のCDを聞いてみると、トレーシーは歌っておらず、
全曲がディブ一人だけのフォークソング的歌唱ばかりで占められている。
ディブはトレーシーの類希な歌唱才能に、気付かなかったのかもしれない。
あるいは自分が主役であり続けたかったのか?そこらへんは解らないけれど、
トレーシーの転機は、ディブ・カーターの突然の死去によって訪れた。

2002年のツアーをしている時に、突然の不幸がディブの身に起こった。
ランニングをしてホテルに帰ったディブは心臓発作で倒れ、トレーシーの腕に抱かれたまま、帰らぬ人となってしまったのだ。
50才を目前にした夏の日のことであった。
その後、トレーシーは一人での歌手活動を余儀なくされ、今日にいたっているのですが、
私としてはトレーシーの歌が世に出ることになったことに関しては、天からの歌声の使徒として、
その使命を全うさせる為の、天命だったのではないかと思える。

また、後で気付いたことですが、トレーシーの独り立ち以前から、
デュオの歌を好んで聞いていたメアリー・チェイン・カーペンターが、このCDのライナーノーツの冒頭に、一文を寄せています。
Tracy GrammerのCDストリーミング行



上は Tracy Grammerの「The Verdant Mile」 ←2004年アルバムストリーミング行
ここに掲載したアルバム写真は、2004年発売のもので、トレーシーが一人になって、最初に発売されたものです。
シロフクロウの好みとしては、トレーシー・グラマーが一人で歌っているものが好きです。

トレーシー・グラマーのデュオ時代のCDは、三枚発売されており、
1998年【When I Go】2000年【Tanglewood Tree】そして最新アルバムは、2001年の 【Drum Hat Buddha】というアルバムです。
デュオ時代最新アルバム・ストリーミングURLはこちらです↓トレーシーも歌っているけれど、
上記二枚に比べると私の好みではなかった。興味がある方は試聴されたい。
Drum Hat Buddhaストリーミング行き


※注意事項=トレーシー・グラマーのウェブサイトでは、
上記以外に2006年発売として【seven is the number】というタイトルのアルバムが買えます。
通販サイトでは、まだ、発売されていないものでした。
なので、私はトレーシー・グラマーの2006年新発売だと勘違いして、オフィシャルサイトから買ってしまいました。
2006年8月23日に到着したものは【Dave Carter &Tracy Grammer】となっており、
このCDでは、トレーシーは全く歌っておらず、ガッカリしました。
オフィシャルサイトでは、この点が気付きにくいので、私のように間違えて注文しないように、ご注意ください。


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