2007年の新アルバムを手に入れましたので、11月に追加掲載です。
Carrie Underwood/キャリー・アンダーウッド を最初に聞いたときは、「良く叫ぶ女だな」という印象だった。
私は、キャリーを【アメリカの絶叫マシン】と、ひそかに呼んでいるほどだ。この手の歌手としては、
【アメリカ蝉】と名付けたリー・アン・ライムスも、同じ傾向が居る。どちらも声量たっぷりに、良く叫ぶ。

二人とも歌唱力は有るが、喧しいほどに叫ぶので、昔ながらのカントリー愛好者には、敬遠されていると思われる。
美人歌手として名高いフェイス・ヒルは、この二人に比べれば、可愛らしくカントリー・ロックしているが、
フェイス・ヒルでさえ、古いカントリーファンには受け付けてもらえないから、キャリーの雄叫び歌唱は問題外だ。
ところが、アメリカゼミやアメリカの絶叫マシンと呼ぶ傾向の歌手が、現代カントリーの主流という現実がある。

えり好みしていると、流行歌であるカントリーの世界から、おいてけぼりをくらってしまうから、これは情けない。
さて、今回のキャリー・アンダーウッドの【CARNIVAL RIDE】は、タイトルからしてウルサそうではある。
今回も良く叫んでいるが、どことなく、最初のアルバムに比べると、熟成されてきて、練れてきた印象があります。
TVショーの、アメリカン・アイドル出身の歌手としては、最も成功している歌手だし、経験も豊富になってきて、
尖った歌の角が取れてきて、聞きやすくなってきた。バラードナンバーなどは、流石と思わせる歌唱力を見せます。

ちょっと、オーディオ関係コメントを付け加えます。当家のJBLパラゴンで、キャリー・アンダーウッドのCDを聞くと、
まさに部屋中が轟音につつまれて、脳内がグラタンになりそうだ。よって、二絞りほど、アンプのボリュウムを下げる。
近年の音楽CDは、イヤホンや、ミニミンポ・オーディオによる再生を念頭にして、録音記録されているせいだろう。
ジェット機の爆音で、音楽を奏でる爆音系ロックでは、うるさくはあっても、音響自体はチープだから、問題はない。
ところが、近年のカントリー・ミュージックは、オーディオ的評価では最高の音質の良さを誇るほど、音がよいのだ。
そういうことで、岩国の押し寿司みたいな、ギッチリと音がつまっているカントリーCDを、私の装置で聞くと、
「〜(O_o)WAO!!!、なんじゃー!こりゃ!」というような、轟音と化してしまうことになる。

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ニューズウィーク誌に紹介されたキャリー・アンダーウッドの記事を読んだのは、随分前のことだ。
将来を約束されたカントリーシンガーだということだった。ようやく2005年11月15日にアルバムが発売された。
先行発売されたCDシングルをストリーミングで聞いていたけれど、
我が家のオーディオ装置と、普通のオーディオやパソコンで聞き比べると、違って聞こえる事例が多いので、
このCDを手に入れるまで即断は出来なかった。
キャリーは歌唱コンクール優勝者にして、デビュー前から人気を得、将来を約束されての鳴り物入り登場なので、大いに期待!
しかし、期待が大きすぎたようで、歌の巧さは、近年になって格段の歌唱力を付けたフェイス・ヒルと大差は無い。
この歌はフェイス・ヒルだと前置きして聞かせると、人によっては、キャリーの歌声をフェイスと思う人もいるだろう。
それくらい歌い振りも似ている。アルバムの音造りは、ジェット機の爆音でドレミファを奏でるような伴奏です。
なので、本格的なオーディオ装置で聞くには、少々辛いところがある。

キャリーの歌唱も直ぐに声を張り上げるし、ウルサイ感じのバックミュージックと共に騒々しい。
こういうロック音楽的な音造りは、オーディオ用に供するには辛いものがあるのだ。
このジェット戦闘機的爆音バック音楽は、プロデューサーの売らんかな!という意向を反映したのか、彼女の希望なのかは不明だが、
カントリー畑出身ではあるけれど、よりグローバルな音楽市場を狙っているのだろう。
これは一見、正しい選択にも見えるが、大きな危険性をはらんでいる。
かのリーアンライムスが脱カントリー路線で躓いたことからも解るように、
一般的ロックファンはカントリーファンのように優しくは無いし、移り気で、直ぐに離れていくからだ。
申し添えておくが、この傾向の音造りが気にならない方には、充分にお薦めできるアルバムです。
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期待を裏切られたぶん、辛口コメントが多くなったけれど、けっして悪い出来ではない。
実際、カーステレオで聞いた時は、貧弱な再生装置故に、先に述べた音造りも気にならなかった。
当家のスーパーツィータ付きのJBLパラゴンにサブウーファ付きという装置での評価なので、辛口になったということはある。
さらに申せば、私の装置は女性ボーカル用に特化していると言っても良い。だからこれは絶対評価とは思うけれども、
一般のオーディオファンの装置で有れば、評価は変わるかもしれないのだ。

そしてまた、歌手の絶対評価ということに立ち戻ると、Carrie Underwood が全くの新人歌手であれば、元気溌剌でいいじゃないか、
という評価で済まされるのかもしれない。しかし、冷静に二度聞き直すと、
やはり今回のアルバムでは、やたらとワァ〜!ワァ〜!と叫び過ぎだ。
バックの音楽も耳障りな電気楽器のジェット戦闘機爆音なら、主体のキャリーのボーカルも叫びまくっている。
歌唱力を標榜するなら、人の心に伝わる歌を歌わねばなるまい。補足しておくが、キャリーの声は美声ではない。
フェイスの向こうを張るほどの美女でもない。
将来を約束されての登場後、2007年現在では、テレビなどでも出現率は高いので、人気が定着しつつあるようだ。


CDジャケットを拡げると、ご覧のような大写真が見られる。CD8枚ぶんの大きさで、折り目が気になるけれどね。
これがフェイス・ヒルだったら、アイロンがけの手間暇を惜しまず、部屋に飾るところかもしれない。


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